これから出てくる課題

未来創造

 筑紫野市は全国平均より若者が外に出ている現状があり、高齢化の後のサポート体制を若者が担うのは現状では困難。2050年問題よりも先に課題に直面しそうな予感があります。

閑静な住宅地で公園や緑も美しく整備され、スーパー・病院・学校などのインフラも揃っており、元気なうちはとても暮らしやすい地域なのですが、車が使えなくなるとバスの便は少ないし、コミュニティバスのルートでカバーされていない区域もあり、暮らしやすさは一気にダウンするアンケート結果が出ています。自治会活動も高齢化に伴い持続可能な制度設計も困難になりつつあり、定年後の高齢者世帯の実態が大変見えにくくなっている様子です。20年以上住み続けている人も多く、終の棲家として、最後まで暮らし続けたいと考えても今のままでは難しい現状が見えてきています。

 未来創造の会はまもなく訪れるだろう上記問題に対し、少しづつでも解決に向けて前進するにはどんな準備をすればいいのだろう。そんな未来のことを一緒に考える皆さんとの活動を考えています。現状認識は年代や置かれている立場で千差万別ですが、より良い未来を創造するには多様な立場の皆さんが現状を深めた上で解決策を講じるのが、視野も広がり対策も的を射るのではと考えるからです。

 課題は大きく手探りでの活動の現状ですが、智慧が結集できれば先は必ず明るいと信じます。夢は大きく未来は地域のあちこちに子どもから高齢者が集う居場所(市場、相談所、食堂などの多機能空間)があり、思い思いの居心地の良い場所を無人の移動システムが結び、何気ない日常の交流から、程よい人間関係を保ちつつ地域の中で看取られて最期を順々に迎えていく。地域には多世代が住んでいるのが当たり前であり、その生から死までの流れを自然に受け入れ、住民がご近所のことを程よく知り地域全体で緩やかに支えあう仕組みが作れないか。その塩梅はどの程度なのだろう? 未来創造の会で、語りながら探っていきたいと考えています。